水商売の一つであるラウンジ嬢は、ドラマや映画でもよく登場する華やかな職業です。
しかし、水商売をしたことがない女性は「キャバ嬢と何が違うの?」「どんな仕事をするの?」といろいろな疑問を持つでしょう。
そこで、この記事ではラウンジ嬢の役割や仕事内容、給与などについて詳しく解説します。
ラウンジ嬢とは?何をするの?
ラウンジ嬢とは、名前の通り「ラウンジ」と呼ばれる飲食店で働く女性を指します。
ラウンジとは、来店したお客様が女性たちとの会話やお酒で楽しい時間を過ごす形態の店舗です。
会員制が多く、ラグジュアリーな雰囲気や落ち着いた空気感が特徴で、ハイソな職業の男性が多く利用する傾向にあります。
ラウンジ嬢の役割は、ラウンジに来店したお客様に対する接客です。
同じテーブルに同席して、会話を盛り上げお客様に楽しい時間を過ごしてもらうことが最も大切な仕事内容となります。
同じ形態の仕事に「キャバクラ嬢」というものもありますが、この2つは似ているようで接客方法やお店のシステムが大きく異なります。
簡単に比較すると基本的に1テーブル1人で接客するキャバクラ嬢に対して、ラウンジ嬢は1テーブルに複数人の女の子が同席する接客方法です。
ラウンジ嬢とキャバクラ嬢の違いは後半で詳しく解説するので、仕事を探す際の参考にしてください。
ラウンジ嬢の仕事内容
ラウンジ嬢がどこで何をするのか理解できたら、次に詳細な仕事内容をチェックしましょう。
ここでは、ラウンジ嬢が行う業務の内容をわかりやすく解説します。
ラウンジ嬢のメイン業務は「接客」
ラウンジ嬢の最も重要な仕事は「接客」です。
ラウンジ嬢は複数人でお客様のテーブルにつくため、テーブルを盛り上げるためのチームワークが求められます。
また、ラウンジをまとめる「ママ」の存在も重要です。
ラウンジ嬢はママのサポートを行う役目も求められるのです。
お店の中で働く他のラウンジ嬢やママ、黒服などと心を一つにして、来店するお客様に楽しい時間を過ごしてもらうことがラウンジ嬢の役割です。
ドリンクメイクを行う場合も
ラウンジ嬢は基本的にテーブルワークをしない職業です。
ラウンジでは、ドリンクをつくったり軽食を運んだりするのは黒服の役目。
なので、ラウンジ嬢はテーブルでお客様とのコミュニケーションに専念できるのです。
しかし、店舗によってはテーブルでお客様にお酒をつくる業務も任されることがあります。
丁寧にお酒をつくって気に入ってもらえるように、基本的なグラスの扱い方やお酒のつくり方は予習しておくと安心ですよ。
複数人でテーブルにつく場合が多い
ラウンジ嬢は、1人で接客するのではなく1つのテーブルに複数の女性がついてその場を盛り上げます。
ときにはママが同じテーブルについて接客を行うこともあるでしょう。
席についている誰かに気に入ってもらえればお客様が再びお店に来る確率もアップするので、ライバルというよりもチームメイトという気持ちで仕事に取り組みましょう。
誰かの失敗をフォローしたり、自分のサポートをしてもらったり、気持ちを一つにして仕事に取り組めば仕事仲間との絆も深まるでしょう。
ラウンジ嬢の給料っていくら?
ラウンジ嬢は他の水商売に比べるとどのくらいの給料がもらえるのでしょうか。
これからラウンジ嬢として働きたいと思っている女性は、自分が稼げる金額のおおまかな範囲を把握しておきましょう。
ラウンジ嬢の時給相場は4,000円〜
ラウンジ嬢の給与は主に時給制です。
地域や店の規模によって異なりますが、東京の時給相場は約4,000円〜5,000円といわれています。
ただし、有名店や高級店では時給7,000円以上の好条件で女性を募集していることも。
もちろん時給相応の接客スキルや容姿レベルが求められますが、しっかり稼ぎたいと思ったら高級店で働くことを目指すのもおすすめです。
指名制の店舗は指名料のバックもある
また、ラウンジの中には指名システムを導入している店舗もあります。
お客様から場内指名を得られると一定のバックを受け取れるので、より効率的に給与を稼げるでしょう。
その他にドリンク代や同伴代などが加算される店舗もあるので、働く店舗の給与システムをよく確認しておきましょう。
日払いで受け取れる場合が多い
ラウンジ嬢では日払い制を取り入れている店舗が多く、「その日稼いだお金を全額その日に受け取れる」というメリットがあります。
すぐにお金が必要な女性にとっては最適な給与システムですよね。
もちろん、月払いや週払いで給与を支給しているラウンジもあるので、自分がほしいタイミングで給与を受け取れますよ。
ラウンジ嬢とキャバ嬢の違い
ラウンジ嬢とよく似た職業に、キャバクラで働く「キャバクラ嬢」という仕事があります。
同じように店舗でお客様を接客し楽しい時間を過ごしてもらう仕事ですが、この2つには明確な違いがあります。
自分に向いている仕事を探すためにも、ラウンジ嬢とキャバクラ嬢の違いを見ていきましょう。
店内でのポジション
ラウンジ嬢とキャバクラ嬢の違いで最もわかりやすいのは、店内でのポジションです。
ラウンジ嬢は原則として従業員ではなく、来店客として扱われています。
もちろん仕事として接客を行うのですが、体面的には「偶然同席した男性と楽しくお酒を飲む一般客」という設定なのです。
一方でキャバクラ嬢はキャバクラに勤める従業員として扱われます。
このように、ラウンジ嬢とキャバクラ嬢は仕事内容が似ていても店内でのポジションが異なるのです。
ノルマの有無
ノルマの有無もラウンジ嬢とキャバクラ嬢の違いです。
キャバクラでは、月間の売上ノルマや同伴ノルマ、指名ノルマなどさまざまなノルマが設定されています。
厳しいところはノルマが達成できないと罰金を支払わなければならないこともあるのです。
一方でラウンジには、このようなノルマや罰金制度はほとんど設けられていません。
ノルマのプレッシャーを感じずにのびのびと働けることがラウンジ嬢のメリットですね。
テーブルワーク
先述しましたが、テーブルワークについてもラウンジ嬢とキャバクラ嬢の違いがあります。
テーブルワークとは、ついた席でお酒をつくったり灰皿を交換したりする仕事です。
キャバクラではこれらの仕事もキャバクラ嬢の業務に含まれていますが、ラウンジ嬢はテーブルワークを求められないことがほとんどです。
テーブルワークにも細かいマナーがあるので、水商売をしたことがないという女性は接客に専念できるラウンジ嬢が向いているでしょう。
接客の方針
ラウンジ嬢とキャバクラ嬢は接客の方針にも異なるポイントがあります。
キャバクラ嬢は、基本的に「個人がお客様に気に入られる」ために接客を行います。
指名が取れたりボトルを入れてもらえたりすると、キャバクラ嬢本人の成績になるのです。
そのため、キャバクラ嬢同士がライバルのような関係になり、個々の売上を競うことで店全体の業績がアップします。
一方で、ラウンジは「お店全体でお客様を楽しませる」ことを目的としています。
そのため個人の給与に反映されるシステムが少なく、ラウンジ嬢同士もライバルというよりは「一緒にお店を盛り上げる仲間」という意識が強くなるのです。
【まとめ】ラウンジ嬢はお客様への接客に集中したい女子におすすめ
ラウンジ嬢は「お店に来店した一般の女性客」という立場で、来店したお客様と同席しお酒を飲みながら会話を楽しむ職業です。
ノルマや罰金が少なく、テーブルワークもしなくていいので、お客様に対する接客に集中したい、たくさん話がしたいという女性はラウンジ嬢がぴったりでしょう。
また、細かなマナーを気にせず始められるので、水商売経験が無い人にもおすすめです。
始めるにはハードルが高いイメージがあるラウンジ嬢ですが、自由度は高いので是非チャレンジしてみましょう。