「彼氏がDV男かもしれない」「旦那がDV男だけど、どうしたらいいんだろう」こんな悩みを抱えている女性は少なくありません。
DVとは「domestic violence(ドメスティックバイオレンス)」の略であり、日本語では「家庭内暴力」と訳されます。
パートナーがDV男だった場合、結婚生活や恋愛関係を維持するのは難しいと言わざるを得ないでしょう。
この記事では、DV男の種類や特徴、見分け方について解説します。
記事後半では、彼氏・夫がDV男だった時の対処法についても解説するので、DV男に悩んでいる女性はぜひ参考にしてみてください。
DV男の種類
DVとは「domestic violence(ドメスティックバイオレンス)」の略であり、日本語では「家庭内暴力」と訳されます。
DVの明確な定義はありませんが、「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使われることが多いです。
この場合の暴力とは肉体的なものだけでなく精神的なものも含まれます。
ここでは、DV男の種類について紹介するので、DVにはどういったものがあるのか確認しましょう。
身体的DV男
DV男の種類のひとつとして、身体的DV男が挙げられます。
身体的DVは、「足で蹴ったり物を投げたりするなどの身体に対するパートナーからの暴力行為」のことです。
あざや傷跡が残ったりするので、周囲の人も気付きやすいDVだといえます。
しかし、DV男が服で隠れるところばかりを狙って暴力を振るうことも少なくありません。
その場合は周囲がなかなか気付けないので、問題が深刻化してしまいやすいでしょう。
精神的DV男
身体的DVだけでなく、精神的DVをする男もDV男の一種です。
精神的DVとは、「馬鹿にする発言をしたり人付き合いを制限したりしてパートナーを精神的に追い詰める行為」のことです。
精神的DVの例としては、「パートナーを大声でどなる」「人格を否定するような暴言を吐く」といった行為などが挙げられます。
身体的DVに比べて表面化しづらく、周りに理解してもらうことが難しい場合もあります。
精神的DVを受け続けていると、洗脳された状態に陥ってしまって、DVを受けてもおかしいと思えなくなってしまうことも多いです。
性的DV男
DV男の種類として性的DV男もあります。
性的DVとは、「同意のない性行為の強要や避妊をしないSEX」「中絶の強要」などの行為のことです。
夫婦であったとしても、性的な行為を拒否する権利は法律的に認められています。
暴行または脅迫を用いて無理やり同意のない性行為を強要した場合、強制性交等罪(刑法第177条)などに該当する場合があります。
しかし、性的な問題は周囲に相談しにくいため、DV被害者が一人で悩んでしまうことが多いです。
経済的DV男
経済的DVをする男もDV男だといえます。
経済的DVとは、「自由に使えるお金を与えない」「生活費を渡さない」「家計を全て管理する」などの行為のことを指します。
専業主婦の女性が被害に遭いやすく、「相手の稼いだお金だから仕方ない」という心理に陥って、相手の言いなりになってしまうケースも少なくありません。
面前DV男
子どもがいる家庭では、面前DVが行われることもあります。
面前DVとは、「子どもに精神的な負担をかけるような行動」のことをいいます。
子どもがいる前で配偶者に対して暴力を振るったり暴言を吐いたりするのは典型的は面前DVです。
直接的な被害にあっているのは配偶者ですが、DVが行われている様を子どもに見せることで、子どもの心にトラウマを植え付けてしまいます。
DV男の特徴10選
DV男には特有の性格や行動パターンがあります。
ここでは、DV男の特徴10選について紹介するので、パートナーに当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。
感情のコントロールができない
DV男の特徴として、感情のコントロールができないことが挙げられます。
優しい態度を見せたと思ったら急に怒りだしたり、ちょっとしたことで感情的になったりすることが少なくありません。
自分の中でコントロールできない感情をパートナーにぶつけて、ストレス発散をしているのです。
自分に自信がない
自分に自信がないのもDV男の特徴のひとつです。
自信がないことを隠すために、わざと偉そうな態度をとったり自慢話をしたりします。
自分に自信がないからこそ、女性や子供など自分よりも弱い立場の人間に対して高圧的に接して優越感を得ようとするのです。
冗談が通じない
DV男には冗談が通じません。
ささいな冗談であっても、「馬鹿にされた」と感じて怒ることがよくあります。
「たかがそれぐらいのことで」と周囲が思うようなことでも烈火のごとく怒ります。
DV男はプライドが高いので、プライドを少しでも傷つけられることが許せないのです。
独占欲が強い
独占欲の強さもDV男の大きな特徴です。
配偶者や交際相手の友人関係を制限しようとしたり、連絡先を消させたりします。
パートナーに対して「自分だけのものであってほしい」と考えるため、他の人と時間を共有することを必要以上に嫌うのです。
よく物に当たる
DV男はイライラを物にぶつけることが多いです。
物に当たるのは「ストレスをうまくコントロールできないこと」以外に、「自分が怒っていることをアピールしている」という場合もあります。
暴力的な様子を見せることでパートナーを怖がらせて、言うことを聞かせようとしているのです。
思い込みが激しい
思い込みが激しいというのもDV男の特徴として挙げられます。
ちょっとしたことで浮気を疑って、急に怒りながら問い詰めてくることもあるでしょう。
他人を信頼することができないため、自分の思い込みに囚われて行動がエスカレートすることも多いです。
DVを受けていた
DV男は、子どもの頃にDVを受けていた過去があることも少なくありません。
自分の育った家庭以外のあり方を知らないので、「問題が起こったときは暴力で解決すればいい」と間違った思い込みをしてしまっているのです。
過保護に育てられた
過保護に育てられた男性はDV男になりやすいです。
子どもの頃に「感情的になれば親が何でも叶えてくれた」という間違った成功体験を積んでしまい、それを大人になっても引きずっているのです。
同じパターンをパートナーに対しても当てはめようとして、暴力を振るったり暴言を吐いたりして言うことを聞かせようとするのです。
謝罪の言葉が言えない
DV男は謝罪の言葉が言えない傾向があります。
パートナーを自分より下の立場の人間だと思っているため、プライドが邪魔して謝ることができません。
謝って自分の間違いを認めると、負けたと感じてしまうのです。
DVしたあとデレデレする
DV男はDVした後にデレデレしてくることが多いです。
DVによってストレスを発散して、パートナーよりも優位であることを確認した後に、感情が落ち着ついたタイミングで甘えてきます。
「こういう優しい部分もある」と女性に思わせることで、未練や期待を持たせようとしてくるのです。
DV男の見分け方
DV男を見極めるためには、相手の態度や習慣に注目する必要があります。
ここでは、DV男の見分け方について紹介するので、早めの段階でDV男かどうかを見極められるようになりましょう。
店員に横柄な態度を取る
店員に横柄な態度をとる男性は、DV男である可能性が高いです。
DV男やモラハラ男は自分よりも低い立場の人間に強く当たるため、店員にも偉そうな態度を取ります。
店員に対する態度は、パートナーに対する将来の態度だと考えてチェックしてください。
突然カッとなる
DV男を見分けるためには、突然カッとなるタイプかどうかに注目しましょう。
DV男は感情のコントロールができないため、感情を爆発させて怒ることがあります。
「人が変わったように怒る」「怖さを感じるほど激怒する」といった場合は、早めに距離を置くようにしましょう。
こちらの予定を把握したがる
相手がこちらの予定を把握したがるなら、隠れDV男である可能性が高まります。
独占欲が強く、他人を信頼していないため、すぐに束縛しようとしてくるのです。
予定を確認してくる程度なら問題ありませんが、細かくスケジュールを聞いてくる場合は要注意です。
お酒に依存している
DV男の見分け方として、お酒に依存しているかどうかも挙げられます。
DV気質のある男は感情のコントロールが下手なので、ストレス発散するためにお酒に頼ってしまいがちです。
お酒を飲んだときに「声を荒げる」「物にあたる」などの暴力性を感じる行為がないかチェックしてみてください。
運転すると気性が荒くなる
車の運転中に気性が荒くなるようであればDV男の可能性大です。
車に乗ると性格が変わるという人は少なくありません。
ネガティブな感情を自分の中で処理できないので、悪態をついたり危険な運転をしたりするのです。
付き合う前にドライブデートをすることがあれば意識して見ておきましょう。
彼氏・夫がDV男だった時の対処法
DV男とは、まともに話し合っても上手くいかないことが多いでしょう。
最後に、彼氏・夫がDV男だった時の対処法について紹介するので、問題が深刻化する前に実践してみてください。
別れを検討する
彼氏・夫がDV男だったときには、まず離婚や別れを検討しましょう。
「自分の努力で何とかできないだろうか」「優しいときもあるから変わってくれるはず」と考える女性は多いですが、DV行為がパートナーの努力で変わることはありません。
DVの被害に遭っていると自覚できたなら、すぐにでも別れることを考えましょう。
しかし、DV男が別れ話にすんなりと応じてくれないことも多いです。
暴力を振るってくることもあるので、二人きりの空間で別れ話をするのではなく、ファミレスなど第三者の目がある場所で別れを告げましょう。
それでも身の危険を感じることがあったら、すぐにその場を立ち去るようにしてください。
逃げる準備をしておく
彼氏・夫がDV男だったときには、逃げる準備をしておくことも大切です。
いざ逃げようと思ったときに準備に手間取っていては、上手くいかないことがあります。
最低限の荷物をまとめた上で、相手に見つからずに逃げ込める場所を調べておきましょう。
DV被害の証拠を取っておく
彼氏・夫がDV男だったときの対処法として、DV被害の証拠を取っておくことも挙げられます。
DV被害の証拠があれば、後々裁判などになったときに非常に役立ちます。
証拠の例としては、「暴力を受けているときの音声や動画」「DV被害にあったことを記している日記」「身体的な暴力を受けたときに行った病院の診断記録」などです。
ただし、集めた証拠は絶対にDV加害者に見つからないようにしてください。
証拠を消されたり更に暴力を振るわれたりすることがあるので、入念に隠しておく必要があります。
弁護士や警察に相談する
DV被害に遭っているときは、弁護士や警察に相談することも考えましょう。
弁護士に相談すれば、慰謝料に関するアドバイスや法的に近づけなくする措置をしてもらえます。
警察の専門窓口では、接近禁止令を出してもらえるように手配してくれたり避難シェルターを紹介してくれたりします。
自分一人で悩むのではなく、専門機関にぜひ相談してみましょう。
DV男とは早めに縁を切るべき
「パートナーがDV男でどうしたらいいんだろう」と悩んでいる女性は、少なくありません。
「いつか変わってくれるはず」と考えて行動しても上手くいかず、傷ついてしまうこともあるでしょう。
DV男とは、とにかく早めに縁を切るべきです。
二人きりで話し合っても問題は解決されないので、DVの証拠を押さえた上で、弁護士や警察に相談することも検討しましょう。
最悪の事態になる前に早めの対策をすることをおすすめします。