好きな人ができても「距離を縮める方法がわからない」と悩んでしまう人は少なくないでしょう。
そんなときは、恋愛に特化した心理学である「恋愛心理学」を活用してみるのがおすすめです。
恋愛心理学には、さまざまな実験から証明された法則や理論がたくさんあります。
なので、意中の相手との関係を進めるうえで大きく役に立ってくれるはずです。
今回の記事では、すぐに使える恋愛心理学のテクニックをご紹介します。
パートナーがいても片思い中でも、少しでも恋愛で悩んでいるなら、是非本記事を参考にしてください。
- 1 すぐに使える恋愛心理学のテクニック14選
- 1.1 【初頭効果】恋愛は第一印象が大事
- 1.2 【ミラーリング】自分に似たものに親近感を抱く
- 1.3 【単純接触効果】会えば会うほど好感が高まる
- 1.4 【シンクロニシティ】偶然が重なれば運命になる
- 1.5 【ゲインロス効果】ギャップを意識してアピール
- 1.6 【ランチョンテクニック】食事は仲良くなる近道
- 1.7 【ダブルバインド】誘いを断られないためには2択を提示
- 1.8 【フットインザドア】お願い事は徐々に大きくしよう
- 1.9 【ピークエンドの法則】デートは終わり方が大切
- 1.10 【認知的不協和】人間は自分の中の矛盾に耐えられない
- 1.11 【ジョハリの窓】相手の気づいていない魅力を褒めよう
- 1.12 【ウインザー効果】第三者からの評価は信憑性が高い
- 1.13 【返報性の原理】愛情は与えた分だけ返ってくる
- 1.14 【リフレーミング】物事を多面的に捉えよう
- 2 恋愛心理学で見抜く脈ありサイン
- 3 恋愛心理学を活かして好きな相手を惚れさせよう
すぐに使える恋愛心理学のテクニック14選
恋愛心理学を押さえておくことで、好きな人に上手にアプローチをすることができるでしょう。
ここでは、すぐに使える恋愛心理学のテクニックをご紹介します。
【初頭効果】恋愛は第一印象が大事
「恋愛は第一印象が大事」という話を聞いたことがある人は多いでしょう。
これは恋愛心理学的にもいえることで「初頭効果」という心理が関係しています。
初頭効果とは、「第一印象で抱いたイメージは時間が経ってもなかなか変わらない」という心理です。
最初に会ったときの印象を良くすることで、その後の恋愛を有利に進めることができるでしょう。
【ミラーリング】自分に似たものに親近感を抱く
相手と親密になりたいのなら、相手のしぐさや話し方を鏡のように真似てみてください。
これは「自分に似たものに親近感を抱く」という人間の心理を利用した、「ミラーリング」と呼ばれるテクニックです。
髪を触ったり足を組んだりするなど、無意識の行動を自然に真似ることがポイントとなります。
しかし、真似していることがバレてしまうと逆効果になるので注意しましょう。
【単純接触効果】会えば会うほど好感が高まる
相手に好感を持ってもらいたいなら「単純接触効果」を利用してみるのもいいでしょう。
単純接触効果は、「同じ相手と何度も会うと無意識に親近感を抱く」という心理です。
直接話さなくても、好きな人の視界に入るだけで自然と好感度アップを狙えるでしょう。
しかし、相手から好かれていない場合は逆効果になってしまう可能性があるので、注意が必要です。
【シンクロニシティ】偶然が重なれば運命になる
同じ相手と何度も偶然が起こると「運命かも」と思ってしまいますよね。
この現象は「シンクロニシティ」と呼ばれるものです。
意中の人から連絡がきたときに、こちら側も「ちょうど連絡しようと思っていた」と偶然を装うことで、相手に運命を感じさせることができるかもしれません。
【ゲインロス効果】ギャップを意識してアピール
ゲインロス効果とは、ゲイン(プラス面)とロス(マイナス面)の差が大きいほど、感情に影響を与えるという心理です。
「ギャップ萌え」という言葉に置き換えるとわかりやすいでしょう。
普段見せている姿と違う一面を見せることで、相手をキュンとさせることができるかもしれません。
【ランチョンテクニック】食事は仲良くなる近道
相手に好印象を与えたいなら「ランチョンテクニック」をおすすめします。
ランチョンテクニックとは、「心地良い空間で美味しい食事をすることで、話を受け入れやすくする」という心理テクニックです。
デートのときに、雰囲気が良く美味しい料理を出すお店をチョイスすることで、無意識に相手の好感度を上げることができるでしょう。
【ダブルバインド】誘いを断られないためには2択を提示
デートの誘いを断られないためには、「ダブルバインド」を活用するといいでしょう。
ダブルバインドとは、相手に2択を与えてどちらかを選ぶように誘導するテクニックです。
たとえば「デートに行かない?」と誘った場合、相手は「デートに行く」「デートに行かない」という2択を考えます。
しかし、「映画館と美術館どっちにデート行く?」という誘い方に変えると、相手は「映画館に行く」「美術館に行く」という2択を考えるようになります。
この場合、どちらを選んでも相手はデートに行くことを選択することになるのです。
ただし、相手が興味のある選択肢ではないと不快にさせてしまうことがあるので注意しましょう。
【フットインザドア】お願い事は徐々に大きくしよう
デートのお誘いをする場合、「フットインザドア」というテクニックを使うと成功率が上がりやすくなります。
フットインザドアとは、最初に簡単なお願いを受けてもらうことで、後に本命のお願いを受けてもらいやすくする心理テクニックです。
「一度引き受けたら次も断れない」という人間の心理を巧みに利用した方法といえるでしょう。
たとえば、休日のデートや旅行デートを目標とした場合、最初は「お茶しない?」とちょっとしたお誘いから始めるようにしてみてください。
その後、ランチやディナーを誘うなど徐々に要求を大きくしていくと、最終的に目標を達成しやすくなるでしょう。
【ピークエンドの法則】デートは終わり方が大切
デートで失敗しないためには、「ピークエンドの法則」を意識するといいでしょう。
ピークエンドの法則とは、人の印象は絶頂時(ピーク)と別れ際(エンド)で評価が決まりやすいという法則です。
つまり、デートの際の別れ際は、相手の評価を大きく左右する非常に重要なポイントとなります。
たとえつまらないデートになってしまったとしても、別れ際にプレゼントを用意するなどして楽しい時間を演出できれば、次のデートに繋げやすくなるかもしれませんよ。
【認知的不協和】人間は自分の中の矛盾に耐えられない
「認知的不協和」という心理を応用すると、好きな人からの好感度を上げることができるかもしれません。
認知的不協和とは、自分の考えと行動に矛盾を感じて不快に思い、それを解消しようとする心理的作用のことです。
具体的には、
「ダイエット中に甘いものを食べてしまった」→「矛盾を解消したい」→「甘いものは気分転換になるから多少は食べて良いと考えるようになる」 |
このように、自分の考えと行動につじつまを合わせようとする心理をいいます。
この心理を恋愛で使う場合、相手にあなたが何かを助けてもらうことがポイントです。
「相手があなたを助ける」→「矛盾を解消したい」→「あなたのことが好きだから助けたと相手は考えるようになる」 |
このように、相手はあなたのことをどう思っていても「助ける=好意がある」と無意識に変換され、自然に好感度が上がるようになるのです。
【ジョハリの窓】相手の気づいていない魅力を褒めよう
誰でも褒められると嬉しいものですが、その褒め方にも心理学的なコツがあるのです。
心理学において、人には以下の4つの面があるといわれています。
1.自分も他人も知っている面
2.自分も他人も知らない面 3.自分は知らないが他人は知っている面 4.自分は知っているが他人は知らない面 |
この概念は「ジョハリの窓」と呼ばれています。
この4つのうち人から褒められて1番嬉しいものは、3の「自分は知らないが他人は知っている面」です。
相手が認識していない部分を探し、褒めることで距離を縮めることができるかもしれません。
【ウインザー効果】第三者からの評価は信憑性が高い
相手からの印象を良くしたいなら、自分でアピールするよりも第三者からアピールしてもらうようにしましょう。
なぜなら、人は本人から言われたことよりも第三者から得た情報を信じる傾向があるからです。
この心理を「ウィンザー効果」といいます。
自分から「私は優しい」と言うよりも、友人に頼んで「あの子は優しいよ」と伝えてもらったほうが相手の評価が上がりやすいのです。
【返報性の原理】愛情は与えた分だけ返ってくる
他人から何かいいことをしてもらったときに「お返しをしたい」という気持ちになりますよね。
この心理を「返報性の原理」と呼び、恋愛にも活かすことができるのです。
たとえば、相手に好意を示せば「何かお返しをしなきゃ」と相手も好意を示しやすくなるでしょう。
また、自分の秘密を相手に打ち明ければ、相手の秘密や本当の気持ちを引き出しやすくなるかもしれません。
ただし、相手との関係性次第で効果は変化するので、タイミングや状況をしっかり見極める必要があります。
【リフレーミング】物事を多面的に捉えよう
恋愛でうまくいかないときは、「リフレーミング」という心理テクニックを使ってみましょう。
リフレーミングとは簡単にいうと「物事を多面的に捉え直す」ことです。
たとえば、恋人と喧嘩をしてしまったときに、「嫌われたかも」「関係を修復できないかも」とネガティブに考えてしまうと、どんどん落ち込んでいってしまいます。
しかし、リフレーミングを活用すれば「恋人と本音でぶつかることができた」「さらに絆が深まった」とポジティブに捉えることができるのです。
考える視点を変えるだけで気持ちを軽くすることができるでしょう。
恋愛心理学で見抜く脈ありサイン
恋愛心理学は、相手の気持ちを見極めることにも応用することができます。
ここでは、恋愛心理学で見抜く脈ありサインを紹介します。
じっと見つめてくる
あなたをじっと見つめてくるのであれば、脈ありの可能性があります。
誰でも好きな人のことはずっと見ていたいものです。
とくに、遠くからでも目が合ったり目が合った後に相手が笑ってくれたりすれば、脈ありの可能性大。
しかし、中には恥ずかしくて相手のことを見ることができない人もいるので、「目線を外される=好意がない」と決めつけないようにしましょう。
意中の人が脈ありかどうか知りたいなら、目線がどこにあるか観察してみるといいかもしれません。
膝やつま先が自分の方を向いている
会話をしているときに、相手の膝やつま先が自分の方を向いていたら、脈ありかもしれません。
足は、その人の気持ちが無意識のうちに表れてしまう部分だといわれています。
あなたに膝やつま先を向けて会話をしてくれている場合、「この人の話をもっと聞きたい」と相手が思っていると考えてよいでしょう。
会話中の相手の手のひらが開いている
会話中の相手の手のひらが開いているかどうかを確認してみましょう。
もし開いているなら、あなたに対して警戒心がなく心を開いている状態なので、脈ありかもしれません。
相手を警戒している場合は、無意識に体に力が入ってしまうので、手はグーに近い形になるでしょう。
また、最初は手がグーに近くても、話すにつれて手が開いてきたら、徐々にリラックスしてきている証拠かもしれません。
45cm以内に近づいても嫌がらない
人は、ある一定の距離まで他人が近づくとストレスを感じてしまう傾向があります。
この領域は「パーソナルスペース」と呼ばれ、体からだいたい45cm程度とされています。
もし、パーソナルスペースよりもあなたが内側にいても相手が嫌がらないようであれば、心を許している証拠といえるので脈ありだと考えていいでしょう。
相手からボディタッチしてくる
相手からボディタッチをしてくるようであれば、脈ありかもしれません。
ボディタッチは、相手の「構ってほしい」「振り向いてほしい」という気持ちの表れです。
そのため、あなたの気を引きたいという気持ちに比例して、ボディタッチの回数も多くなるでしょう。
恋愛心理学を活かして好きな相手を惚れさせよう
好きな相手ができても「アプローチの方法がわからない」「どうやって振り向かせたらいいかわからない」と悩んでしまうこともあるでしょう。
そんなときは、今回ご紹介した恋愛心理学的テクニックを参考にしてみてください。
すぐに実践できるものばかりですが、まずは「ミラーリング」や「シンクロニシティ」など、簡単なものからチャレンジするといいかもしれません。
恋愛心理学を上手に活用して、好きな相手を振り向かせてみましょう。