性交渉をしたことがない女性は、
- 「処女は初体験で出血する?」
- 「セックスするときは痛いの?」
- 「男性側は女性がバージンだと気付くのか?」
などと、さまざまな不安を抱くことが多いでしょう。
誰でも未知の世界は怖いものです。
そこで今回の記事では、処女にまつわるさまざまな疑問にお答えします。
初体験の痛みを和らげる方法も紹介するので、不安を抱えている女性は要チェックです。
処女の意味とは
処女とは、性交渉の経験がない女性を指す言葉です。
タンポンやラブグッズを膣に挿入したからといって処女を喪失したことにはなりません。
セックスを経験しない限り、ロストバージンとはいえないのです。
処女の割合
国立社会保障・人口問題研究所が未婚者を対象におこなったアンケート調査によると、性交経験がある女性の割合は47.5%でした。
年齢別の回答結果は以下のとおりです。
- 18~19歳:19.9%
- 20~24歳:45.4%
- 25~29歳:61.2%
- 30~34歳:55.6%
10代であれば5人に4人は処女ということですし、それ以上の年代でも未経験の女性は少なくありません。
自分がバージンだとしても、焦る必要はないことがわかるでしょう。
参考元:国立社会保障・人口問題研究所「第16回 出生動向基本調査」
処女に対する男性の本音
男性は好きな女性が処女だったらどう思うのでしょうか。
バージンの女性にとって自分に対する男性の本音は気になるところです。
性生活医療ナビのアンケート調査によると、「処女の女性をどう思いますか?」という問いに対し、約5割の男性が「とくに気にならない」と答えました。
そして約2割の男性は「嬉しい」と回答しています。
「面倒だなと思う」と否定的に捉える男性もいますが、非常に少数派です。
この結果は、好きな人に未経験と知られることが不安な女性にとって、安心材料になるでしょう。
参考元:性生活医療ナビ「処女とは?膜は見ればわかる?初体験は痛い?体験談も紹介【医師監修】」
処女を見分けることはできない
初体験のときに自分がバージンだとバレるのを不安に思う女性もいるでしょう。
しかし処女かどうかを他人が見分けることはできません。
一般的に「処女膜があるのは処女だけだ」と認識されていますが、それは間違いです。
非処女であっても処女膜は存在しています。
それゆえに処女膜の状態で処女であるかどうかは確認できません。
初体験を迎えるときの言動や出血が原因で男性が気付くことはあるでしょうが、基本的には本人にしかわからないことなのです。
処女が初体験を迎えるときに出血する理由
性生活医療ナビは200名の女性に対し、初体験で出血したかどうか調査しています。
処女を抜いた130名のうち、ほんの少しだけ出血したのは半数強の70名でした。
「多いと感じるほど出血した」と回答した人はわずか5名で、稀であることがわかります。
「出血はなかった」と答えた人は55名で、血が出ないことは決して珍しくありません。
とはいえ、半数強の女性が出血を経験しているので、軽視できないポイントでしょう。
ここでは処女が出血する理由について解説していきます。
参考元:性生活医療ナビ「処女とは?膜は見ればわかる?初体験は痛い?体験談も紹介【医師監修】」
処女膜が切れるから
処女膜とは膣の入口から1cmほど奥にあるひだのことです。
中央部分には孔(あな)が開いています。
伸縮性のある処女膜ですが、セックス未経験の場合は硬い状態であることが多いです。
そのため、男性器を挿入すると孔のまわりが切れて、出血してしまうことがあります。
膣内が潤い不足だから
処女は初体験のときにどうしても緊張してしまうため、濡れにくい人が少なくありません。
膣内が潤い不足だと男性器のピストン運動による摩擦で出血しやすくなります。
女性器が濡れていないと膣口が損傷する可能性があるので注意しましょう。
処女の初セックスは痛いことが多い
ラブコスメのアンケート調査によると、約76.9%の人が「初体験は痛かった」と回答しています。
参考元:ラブコスメ「初体験は痛いのか怖い!気持ちいい人もいるの?処女膜の正体と「痛み」「出血」の対策法」
続いては、女性が初体験で痛みを感じる原因について解説していきましょう。
処女膜が伸びづらいから
処女膜の形や厚み、孔の大きさには個人差があります。
とくに伸縮度の違いが初体験の痛みに影響を及ぼすことが多いでしょう。
処女膜が伸縮しにくい女性は男性器を挿入する際、ひだが裂けやすい傾向にあります。
膣内が損傷すれば当然、痛みを感じるもの。
セックス未経験者は処女膜が伸びづらいので、挿入時に苦痛を覚えることがあるのです。
緊張しているから
初体験のときは何かと緊張するものです。
緊張状態では体に力が入って骨盤底筋がこわばるため、男性器が挿入しづらくなります。
無理に挿入しようとすれば、強い痛みを感じてしまうでしょう。
また、緊張して濡れにくいことも痛みの原因です。
十分に潤っていない状態で男性器を挿入すれば、摩擦が生じて痛みにつながります。
コンドームとの相性が悪いから
望まない妊娠や性感染症を防ぐにはコンドームの着用が不可欠です。
しかし、コンドームの素材との相性が悪くて痛みを感じる女性もいます。
コンドームは「天然ゴムラテックス」という素材で作られているケースがほとんどです。
ラテックスにアレルギーを持っている人は、挿入時に痛みやかゆみの症状が起きることがあります。
処女膜強靱症だから
処女膜がかなり硬く、経血くらいしか通さない状態を「処女膜強靭症」といいます。
小指すら膣に挿入できない場合は、男性器を入れようとすると激しい痛みを伴うでしょう。
「処女膜強靭症」に当てはまる女性は、処女膜の一部に切れ目を入れて伸縮しやすくする手術を検討する必要があります。
保険適用となるので、気になる人は婦人科に相談してみてください。
初体験の痛みを和らげる方法
初体験はどのくらいの痛みがあるのか不安で、その一歩を踏み出せない人もいるでしょう。
最後に、はじめて性行為をするときの痛みを和らげる方法について解説していきます。
小さいサイズのアダルトグッズを試しておく
何も入れたことのない処女膜は伸びにくい状態にあるので、初体験でいきなり男性器を挿入すると痛みを感じがちです。
初体験の前に小さいサイズのアダルトグッズを使い、慣らしておくことをおすすめします。
最初は自分の指を挿入してみてください。
それから小さめのバイブレーターに挑戦するといいでしょう。
処女膜を伸びやすくしておくことで、初体験のときに痛みを感じにくくなるはずです。
深呼吸やアロマの香りでリラックスする
初体験では緊張や不安、恥ずかしさなどから体がこわばりがちです。
しかし、それでは膣周辺の骨盤底筋群が硬直するため、挿入時に痛みを感じやすくなります。
苦痛を少しでも和らげたいのなら、深呼吸をしてリラックスしましょう。
口から息を吐き、鼻から吸うことを繰り返すと、筋肉が柔らかくなっていくはずです。
また、アロマの香りは副交感神経を優位にして、心身をリラックスさせる働きがあります。
おすすめの香りは、鎮静作用があるラベンダーやカモミール、ジュニパーです。
アロマオイルを携帯し、ここぞというときに使用してみてください。
潤滑ジェルを活用する
膣内の潤いが不足していると、挿入時に痛みを感じがちです。
前戯をしてもなかなか濡れないときは、潤滑ジェルを活用しましょう。
膣内を十分に潤すことで、 摩擦による性交痛を緩和してくれます。
潤滑ジェルを持っているといろいろ勘違いされそうで不安…という女子もいるかもしれませんが、挿入時の痛みが心配なら用意しておいたほうがいいでしょう。
不安な気持ちを相手に伝えておく
初体験の痛みを和らげるには、相手に不安な気持ちを伝えておくことが重要です。
性経験がない女性だとわかれば、男性側はできるだけ痛くならないよう、配慮してくれる可能性が高いでしょう。
また、最初に伝えておけば、痛いときに「待って」と言いやすくなるもの。
男性側もすぐに理由がわかるため、ピストン運動をやめてくれます。
女性の体はデリケートなので、痛みを我慢して無理するのはNGです。
少しでも安心してセックスに臨めるよう、不安な気持ちを彼に伝えておきましょう。
初体験を迎えるときは相手に打ち明けるのがベター
18〜34歳の処女率は約半数という調査結果があるように、処女は決して珍しいわけではありません。
セックス未経験者だとネガティブに捉えられないかと不安になるかもしれませんが、そのような男性はごく少数派です。
どちらかといえば、好きな女性のはじめての相手になれることを喜ぶ男性は多いもの。
初体験を迎えるときは、処女であることを相手に打ち明けるのがおすすめです。
正直に伝えることで、男性側はできるだけ痛くしないように配慮してくれるでしょう。
まとめ
- 処女とは性交渉の経験がない女性を意味する
- 基本的に他人が処女かどうかを見分けることはできない
- 処女が初体験を迎えるときは、処女膜が切れたり膣内が十分に潤っていなかったりすることで、出血してしまう可能性がある
- 処女の初セックスが痛い理由として、「処女膜が伸びづらいから」「緊張しているから」「コンドームとの相性が悪いから」などが挙げられる
- 初体験の痛みを和らげるには、小さいサイズのアダルトグッズを試しておく・深呼吸やアロマの香りでリラックスする・潤滑ジェルを活用するといった方法がおすすめ