現代日本では、20代後半から30代前半で男性経験がない「アラサー女子」が増加傾向にあります。
恋愛に興味がないわけではなく、モテないわけでもない、そんな女性が処女を捨てていないのはなぜなのでしょうか?
この記事では、アラサー女子の人数割合や特徴、彼氏に処女を伝えるときのポイントなどを解説します。
アラサー処女の割合ってどのくらい?
一時期、性交渉をしないまま成人した女性に対する「やらはた」という言葉が流行しました。
しかし、世の中には20代後半を越えて性交渉をしたことがないアラサー処女の女性が多数存在します。
ここではまず、アラサー女性の処女がどのくらいいるのかを見ていきましょう。
参考元:国立社会保障・人口問題研究所「現代日本の結婚と出産」
アラサー女性の3人に1人は処女
国立社会保障・人口問題研究所による調査結果「現代日本の結婚と出産」を見ると、25〜29歳で性行為の経験がない女性は32.6%、さらに30〜34歳の女性は31.3%という結果に。
この調査内容から、一般的に「アラサー」とよばれる20代後半から30歳後半の女性は、およそ3人に1人が処女であることがわかります。
日本では1990年代前半まで、性行為を体験していない未婚者の数は減少傾向にありました。
しかし、女性は2000年代の初めからその割合が変わり、徐々に処女率が増加しているのです。
性体験がない未婚者の割合が上昇し始めた理由にはいろいろな説があります。
その一つが「現代社会において自由恋愛が浸透したから」というもの。
お見合いが一般的だった昔とは違い、今は男性も女性も好きな相手と好きなタイミングで恋に落ち、深い関係に進めます。
そのため、女性も自分のペースで男性との関係を進められるようになったのでしょう。
アラサーになると処女率の推移が動かない傾向に
調査のデータを見ると、18〜19歳の処女率が約75%なのに対し、20〜24歳の処女率は46.5%と一気に減少しています。
つまり、女性が脱処女する割合が多いのは20代前半とわかりますね。
一方で、20代後半から30代前半の処女率はどちらも30%程度でほとんど推移が変わりません。
このことから、25歳を越えて処女だった女性の多くは、アラサーの時期に初体験をせず処女のまま過ごしていることが読み取れます。
調査では30代後半以降の処女率も参考として記載されており、30代半ばまで処女だった女性の多くは、アラフォーになっても未体験である可能性が高いことがわかります。
このように、アラサー処女の女性は決して珍しくなく、多くの大人女子が未体験のまま年齢を重ねているのです。
アラサー処女(やらみそ)の恋愛的な特徴
アラサーまで処女でいる女性には、共通したいくつかの特徴があります。
今自分がアラサー処女で「なぜ自分は脱処女ができないのだろう」と悩んでいたら、以下の特徴と自分自身を照らし合わせてみてください。
自分では気付かなかった「やらみそあるある」が見つかるかもしれませんよ。
仕事や趣味が生きがい
仕事や趣味が生きがいだった女性もアラサー処女になりやすいタイプです。
恋愛を避けていたわけでなくても、自分の時間は仕事や趣味に使いたいと思うあまり積極的に出会いを探してこなかったのでしょう。
そして気付けばアラサーという年齢を迎えてしまって「今更恋愛なんて遅いのでは?」と悩む女性は少なくありません。
しかし、恋愛には手遅れなどという言葉はありません。
何かに熱中したことで得られる自信は、女性をぐっと輝かせるもの。
そんな一面を魅力だと感じる男性もきっとたくさんいるでしょう。
大人になったからこそ仕事や趣味と恋愛を両立させられるはずですよ。
外見を気にしない
外見に気を使わない女性は、男性から「女として見られたくないのかな?」と思われ恋愛のチャンスを逃しがちです。
外見というのは人の第一印象を決める大切な要素です。
たとえば、いつもすっぴんだったり、人目を気にしない部屋着のような格好でいたりしたら、恋愛対象というよりも同性の友達というイメージになりますよね。
人の第一印象は顔を合わせた瞬間の数秒で決まるといわれています。
まずは男性から恋愛対象だと思われるために自分磨きを始めてみましょう。
過度なおしゃれをしなくても、清潔感がある女性らしい服装やメイクを覚えるだけで周囲からの印象は変わりますよ。
お酒の席が苦手
お酒が苦手で、飲みの席にあまり行かないというのもアラサー処女になる女性の特徴です。
女性と男性が距離を縮めるのに手っ取り早いのはお酒の力。
少し酔って会話をしていると自然と距離も近くなり「なんとなくいい雰囲気に」ということも大いにありえます。
お酒の席を好まない女性は、そういったなんとなくで始まる男女の関係を逃してしまうのです。
さらにお酒の席には、リラックスした気分で話すことで気になる男性と一気に距離を縮められるというメリットもあります。
無理してお酒を飲む必要はありませんが、飲み会に参加してみることで思わぬ出会いに巡り会えるかもしれませんよ。
理想が高い
特に恋愛経験が乏しいアラサー処女は男性や恋愛に対する理想が高くなりがちです。
恋愛は美しく、男性は常にかっこよくて優しいといった幻想を持っていると、いざというときに現実との折り合いがつけられなくなります。
その結果、せっかく異性といい感じになっても「なんか違うかも」と冷めてしまい、交際や性行為まで進めずに終わってしまうのです。
心当たりがある人は、現実の恋愛はきれいでロマンチックなことばかりではないと自覚し等身大の人間関係に向き合いましょうね。
厳しい家庭で育った
厳しい家庭で育った女性も、アラサーまで処女でいる可能性が高めです。
若い頃はちょっとした夜遊びやお泊まりなどで、突発的な初体験を済ませる女性もいます。
もちろん愛し合ったパートナーと迎える初夜は素敵なことですが、ワンナイトラブの刺激的な行為に憧れを抱くときもあるでしょう。
しかし、厳しい家庭に育った女性は門限が決まっていたり、常に両親の管理下に置かれていたりしていると、恋が生まれる場所に行く機会に恵まれにくいのです。
厳格すぎる家庭は「結婚するまでは実家暮らしで、門限を守ること」といった教育をすることもあり、この状態では、なかなか初体験の機会にも恵まれないでしょう。
アラサーはもう立派な大人です。
思い切って親元から離れてみるのも、恋愛や性行為を体験するいい機会かもしれないですね。
過去にモテた経験がある
若い頃にモテた経験がある女性は初体験も早いイメージがありますが、実はアラサー女子になる可能性を秘めています。
特に、交際イコール性行為に直結しない学生時代などにモテていた女性は「自分が男性から求められるタイプである」ということを自覚しています。
そのため、大人になってからも「もっといい人からアプローチがあるはず」と期待して、なかなか恋愛関係に発展できないのです。
もちろん、年齢を重ねても魅力的な女性というのはたくさんいます。
しかし、年を取れば取るほど周囲の男性も結婚していき、アプローチしてくる人も減っていくでしょう。
若い頃のモテは一度置いておいて、今自分を愛してくれる相手に向き合ってみましょう。
アラサー処女の彼氏への伝え方
アラサー女性にとって、処女であることをパートナーに打ち明けるのはとても勇気がいることでしょう。
重いと思われたり、面倒だと敬遠されたりしたら深く傷ついて恋愛にトラウマが残ってしまうかもしれません。
だからこそ、彼氏に処女であることを打ち明けるときにはタイミングを見計らいましょう。
彼氏が受け入れやすいタイミングで伝えれば、あなたが処女であることをしっかり受け止めてくれるはず。
ここでは、彼氏にアラサー処女を打ち明けるための伝え方や内容のコツを解説するので、実際に話すときの参考にしてくださいね。
結婚まで処女でいたいなら付き合ってすぐに伝える
もしあなたが「結婚するまでは処女でいたい」と思っているなら、そのポリシーは付き合う前に相手へ伝えましょう。
もちろん、初体験の時期が遅くても早くても何も問題はありません。
自分が焦っていないなら、結婚まで処女を貫くのも素敵なことです。
しかし、相手も同じ気持ちだとは限らないというところには意識を向けてください。
男性の中には、愛するパートナーと触れ合って癒されたいと考えている人も少なくありません。
もし付き合って時間が経ってから「セックスがしたくない」と伝えれば、相手が辛い思いをするでしょう。
交際時にはセックスの価値観をよく擦り合わせて、お互いの妥協点を探ってくださいね。
脱処女したいならエッチな雰囲気の時に伝える
あなたが今アラサー処女で、できれば脱処女したいと思っているならエッチな雰囲気になったときに処女だと告白しましょう。
処女に対してネガティブな印象を持つ男性は少数派ですが、それでもやはり「痛い思いをさせないかな」と心配になる人もいるでしょう。
男性のエッチな気分が盛り上がっているときにさりげなく告白すれば、場の雰囲気で行為を進めやすくなりますよ。
「処女だからセックスが怖いわけではない」と伝えるためにも、日頃からパートナーとのスキンシップは積極的に行い、エッチに前向きであるとアピールするのも大切です。
あなたを大切に思うパートナーであれば、素敵な初夜を一緒に迎えてくれるでしょう。
処女を伝えるときは可愛く素直に
処女を伝えるときは真剣になりすぎず、素直な気持ちを伝えましょう。怖さや不安感などがあればそれを伝えてもかまいません。
しかし、あまり深刻な顔をしてしまうと相手も緊張するので、「エッチは初めてだから優しくしてほしい」「処女で恥ずかしいから明かりは暗くしてね」など可愛い雰囲気で伝えてくださいね。
また、「初めてだから気持ちよくしてあげられないかも」「処女だから○○くんが大変で気持ちよくないかも」と相手を思いやるセリフも効果的です。
自分も不安なのに健気だな、と男心がくすぐられより丁寧に初体験をしてくれるでしょう。
処女を捨てる際の注意点
処女を捨てるというのは、たとえ何歳でも緊張と不安でどうしようもなくなるものです。
しかし、一生に一度しか訪れない大切な機会なのですから、後悔がないように準備したいですよね。
処女を捨てる際、自分やパートナーが辛い思いをしないための注意点をピックアップしたので、頭に入れて大切な瞬間を迎えてください。
セックスや男性への幻想は捨てる
アラサーまで処女だった女性は、セックスや男性に過度な期待を抱いている場合があります。
たとえばドラマやアニメ、小説の中に出てくるような甘美でロマンチックなイメージを持っていたら、まずはそれを捨ててください。
セックスは人と人が生身でぶつかり合うリアルな行為です。
特に初体験のときは気持ちよさだけでなく、痛みや違和感などいろいろな体験をするでしょう。
それに対して気持ちが萎えたり幻滅したりすると、身体が拒絶反応を示してうまく処女が捨てられなくなってしまいます。
生々しい好意や現実的な行為を受け入れて、真摯な気持ちで性行為に向き合いましょう。
相手を信頼してリラックスする
セックス経験者のうち、多くの女性は「痛かった」という感想を挙げています。
確かに脱処女のときには痛みを感じるものですが、この痛みは身体が緊張でこわばることによってより強く感じられるのです。
初体験での痛みを和らげ、セックスを受け入れたいと思ったらまずは相手を信頼し身も心も委ねましょう。
全てをさらけ出しリラックスした気持ちで挑めば、身体の緊張が和らいで初体験を迎えやすくなりますよ。
嫌なことや苦手なことを我慢しない
たとえアラサーで処女を捨てるといっても、自分が嫌なことをする必要はありません。
パートナーがする行動に対して「嫌だな」と拒絶感を覚えたら、その気持ちを素直に伝えてください。
嫌なことを我慢して脱処女すると、初体験の思い出がネガティブなものになりその後のセックスライフに悪影響を与えてしまいます。
あなたのことを本当に大切に思ってくれるパートナーであれば、嫌だという気持ちを伝えればしっかり受け止めて改善してくれるでしょう。
脱処女に焦りすぎない
アラサー女性の中でも、処女を捨てたいと思っている人は「早く捨てなきゃ」と焦っているかもしれません。
しかし、脱処女に焦りは禁物です。
そもそも、バージンを捨てる時期は決められているわけではありません。
人によっては十代で脱処女する人もいれば、アラサーを越えてアラフォーになるまで処女を貫く人もいるでしょう。
大切なのは、自分が本当に処女を捨てたいと思ったタイミングで大事な相手と初体験を迎えることです。
今、もしも焦りだけで脱処女しようとしている人がいたら一度冷静になってください。
そして、自分がなぜ今性体験をしようとしているのかを落ちついて思い返し、本当に公開しない選択をしてくださいね。
【まとめ】アラサー処女は珍しくない!パートナーには早めに伝えて信頼を深めよう
今や、アラサー女性のうち3人に1人は性体験がなく、アラサー処女は珍しい存在ではなくなりました。
処女であることに焦っている女性も、処女を守りたいと思っている女性も、過剰にアラサー処女であることを意識せず、自分らしく過ごせるのです。
ただし、もし大切なパートナーができた場合はなるべく早く処女であることを打ち明け、お互いの性に対する価値観を共有しましょう。
性行為はお互いを繋ぐ大切な要素の一つなので、すれ違いが起きないように素直な気持ちを伝え合ってくださいね。