「皮オナ」という言葉を聞いたことはありますか?
皮オナとは、ペニスを露出させずに包皮に刺激を与えて射精するオナニーの方法で、とくに包茎の人が行いやすいとされています。
しかし、この皮オナには多くのリスクが潜んでおり、性生活に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
この記事では、皮オナの概要からそのリスク、そして皮オナをやめるための具体的な方法までをわかりやすく解説します。
より健康的で満足のいく性生活を送るために、ぜひ参考にしてください。
皮オナとは
皮オナとは、「皮」つまり包皮をオナニーに利用する行為のことです。
具体的には、ペニスを包皮の上から刺激し、快感を得て射精する方法を指します。
皮オナは包皮を被っていなければ行えないので、仮性包茎や真性包茎の男性が行いやすいオナニーだといえます。
しかし、皮オナを続けてしまうことには、多大なリスクが伴う可能性があるので注意が必要です。
皮オナのリスク4選

皮オナは手軽にできてしまう一方で、ペニスに悪影響を及ぼすリスクがあります。
ここでは、とくに注意すべき4つのリスクについて見ていきましょう。
包茎が悪化する
皮オナをすると、包茎が悪化したり、新たに包茎になったりする可能性があります。
自慰行為のたびに包皮が繰り返し引っ張られるので、包皮が伸びてしまう場合があるのです。
皮オナを続けたからといって必ず包茎になるわけではありませんが、リスクがあることは理解しておきましょう。
早漏になってしまう
皮オナは、露出した亀頭に直接刺激を与えるのではなく、鈍感な包皮の上から刺激するオナニー方法です。
そんな皮オナに慣れてしまうと、いざ性行為で亀頭が直接膣内の刺激にさらされた際に、わずかな刺激で射精してしまう「早漏」につながるリスクがあります。
女性とのセックスで満足な時間を過ごせなくなる可能性があるので、注意が必要です。
ペニスが不衛生になってしまう
皮オナにより包皮が伸びてしまうと、亀頭が外気に触れにくくなってしまうので、常に湿った状態になります。
そうなると、細菌が増殖しやすくなったり、「恥垢(ちこう)」と呼ばれる垢が溜まりやすくなります。
その結果、悪臭の原因になったり、ペニスが不衛生な状態になったりしてしまうのです。
包茎治療が難しくなる
度重なる皮オナによって包皮が伸びてしまうと、包茎手術の難易度が上がり、それに伴い費用が高くなる傾向があります。
包皮が伸びきった状態になると、包茎手術で余分な包皮を切除することが非常に難しくなります。
そのため、一般的な手術費用に加えて、追加の費用がかかることも少なくありません。
クリニックによっては、診察時にさまざまな名目でオプション費用が追加されるケースもあるでしょう。
皮オナをやめるメリット
皮オナをやめ、正しい方法でマスターベーションを行えば、多くのメリットが得られます。
続いては、皮オナをやめるメリットについて見ていきましょう。
射精をコントロールしやすくなる
皮オナをやめれば、射精をコントロールしやすくなります。
正しい方法でオナニーを行えば、亀頭に直接刺激を与えることに慣れるので、セックス中の刺激に対しても強くなることができます。
早漏が改善し、性行為中に射精のタイミングを調整できるようになるかもしれません。
パートナーとのセックスの満足度が向上する可能性もあるでしょう。
ペニスを衛生的に保てる
皮オナをやめると、包皮を清潔に保てるようになるというメリットもあります。
カウパー液や精液が包皮内部に溜まりにくくなり、包皮の中の恥垢や細菌を減らすことができるからです。
悪臭や炎症のリスクを抑えられれば、パートナーにも安心して接することができるようになるでしょう。
女性に挿入するのに近い感覚が得られる
鈍感な包皮の上から刺激する皮オナよりも、正しい方法のオナニーの方が、女性に挿入する際の感覚に近い刺激を体験することができます。
そのため、正しい方法のオナニーを行えば、性行為の予行練習となり、いざ本番で戸惑うことも少なくなるでしょう。
パートナーとのセックスをよりスムーズに、そして満足のいくものにするためにも、皮オナはやめた方がいいといえます。
皮オナをやめる方法

皮オナの習慣を改善するためには、いくつかの具体的な方法があります。
最後に、皮オナをやめる方法について解説していきます。
仮性包茎の男性は皮を剥いてオナニーする
仮性包茎の男性の場合、まずは意識的に包皮を剥いてオナニーをすることから始めましょう。
最初は違和感があるかもしれませんが、徐々に慣れていきます。
毎日少しずつ剥く練習をすることで、亀頭が露出することに慣れ、正しい刺激に体が順応していくでしょう。
ローションやティッシュで刺激を和らげる
亀頭の露出に慣れていない間は、ローションやティッシュを使って刺激を和らげながらオナニーをするのがおすすめです。
ローションを塗って滑りを良くすることで、摩擦による痛みを防ぎ、スムーズに刺激に慣れることができます。
ティッシュを使う場合は、きちんと刺激を和らげられるような製品を選ぶようにしてください。
オナホールを使ってみる
皮オナをやめる手助けとして、オナホールの活用も有効です。
オナホールは、女性器に似た構造で作られているので、膣での快感に近い感覚を覚えることができます。
また、オナホールは包皮を直接引っ張ることなく、亀頭への刺激をソフトに与えてくれます。
そのため、亀頭の痛みを避けるために皮オナをしている人に、オナホールは最適だといえるのです。
ただし、使用後にオナホールを放置すると雑菌が繁殖しやすいので、感染症を防ぐためにも念入りな洗浄を忘れないようにしましょう。
風俗を利用する
お金はかかりますが、プロの手によって正しいセックスの感覚を体験することも一つの方法です。
風俗店に行けば、性行為を通じて正しい刺激に体を慣らすことができます。
また、「女性とのコミュニケーション」や「相手の存在を感じながらの身体の動き」などを勉強することもできます。
それは、自宅で1人でする皮オナでは決して味わえない、特別な体験です。
もし、「皮オナより風俗の方が楽しいかも」と思えたのなら、皮オナ卒業まであと一歩といえるでしょう。
皮オナはリスクが大きいのでやりすぎないようにしよう
皮オナは手軽な方法である一方で、包茎の悪化や早漏、不衛生など、さまざまなリスクを伴います。
これらのリスクを理解し、正しい方法でマスターベーションや性行為を楽しむことが、健康的で充実した性生活を送るための第一歩です。
もし、ご自身で皮オナをやめることが難しいと感じる場合や、包茎の症状が気になる場合は、専門のクリニックに相談することも検討してみましょう。
専門医の指導のもと、より安心して治療や改善に取り組むことができますよ。
