オナニーした後にお腹が痛くなると、「何が原因なんだろう」「何かの病気なのかな」と心配になってしまいますよね。
オナニー後の腹痛には、さまざまな原因が考えられます。
腹痛が起こらないように改善できれば、もっと気軽にオナニーを楽しめるようになるでしょう。
この記事では、女性がオナニーした後に腹痛が起こる原因や、疾患の可能性について解説します。
オナニー後の腹痛を改善する方法についても解説するので、マスターベーションした後の痛みに悩んでいる女性はぜひ参考にしてみてください。
女性がオナニーした後に腹痛が起こる原因
オナニー後にお腹が痛くなる原因はさまざまです。
ここでは、女性がオナニーした後に腹痛が起こる原因について解説します。
自分に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
子宮の収縮(バルーン現象)
オーガズムを迎えたときに腹痛が発生する場合は、子宮の収縮が原因になっている可能性があります。
オーガズムと同時に子宮がぎゅーっと収縮する現象を「バルーン現象」と言います。
このバルーン現象が起こることによって、生理痛に近い痛みが発生するのです。
あくまで生理現象の一種であり、一時的に起こることなので、あまり心配する必要はないでしょう。
排卵痛や生理前の痛みと勘違いしている
排卵痛や生理痛の痛みを腹痛と勘違いしているパターンもあります。
排卵痛や生理前の痛みの症状として、下腹部がぎゅーっと痛くなることがあります。
そういった痛みが起こるタイミングでたまたまオナニーをしてしまうと、その痛みをオナニーせいだと勘違いしてしまうことがあるのです。
便秘している
オナニー後の腹痛は、便意が原因である可能性も考えられます。
オナニーで刺激する膣や子宮の近くには腸があります。
便秘で腸に便が溜まっていると、オナニーしている最中やオナニー後に痛みを感じることがあるのです。
バイブを勢いよく奥まで挿入した
バイブを使ってオナニーする女性は少なくありません。
しかし、バイブを激しく動かしたせいで、腹痛が起こることもあります。
オナニーしているときは快楽のせいで気づかなくても、バイブを勢いよく奥まで挿入してしまうと、膣内を傷つけてしまう恐れがあるのです。
バイブだけに限らず、指や異物を膣内に挿入する際は、十分に気をつける必要があります。
体を冷やしてお腹を壊した
寒い部屋でオナニーをしていると、お腹を壊してしまって腹痛が起こることがあります。
女性の体は冷えに弱いので、お腹を壊しやすい傾向があります。
それにもかかわらず、夏場に冷房をしっかりかけて、布団も被らずにオナニーをしてしまう女性もいるでしょう。
オーガズムを迎えた後に、しばらくしてからお腹が痛くなる場合は、お腹を壊してしまっている可能性があります。
オナニー後の腹痛で考えられる疾患

オナニーした後にお腹が痛くなるときは、何らかの疾患を抱えている可能性もあります。
ここでは、オナニー後の腹痛で考えられる疾患について解説します。
子宮内膜症
オナニー後に腹痛がある場合、子宮内膜症の可能性が考えられます。
子宮内膜症とは、体の外に排出されるはずの月経血が子宮に逆流して、子宮以外の場所に付着してしまう病気のことです。
子宮内膜症では、以下のような症状が現れることがあります。
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「子宮内膜症は、生理がある女性の10人に1人が発症する」とも言われています。
病気が悪化すると不妊につながる可能性もあるので、症状が当てはまる場合は速やかに婦人科を受診しましょう。
卵巣チョコレート嚢胞
卵巣チョコレート嚢胞(らんそうちょこれーとのうほう)になっているせいで、オナニー後に腹痛が起こることもあります。
卵巣チョコレート嚢胞とは、本来子宮の内側にある子宮内膜が、卵巣に発生することで起きる子宮内膜症の一つです。
卵巣にできた内膜病巣が月経時に排出されずに、古い血液がチョコレートのような状態で溜まり、嚢胞を形成する症状を言います。
卵巣チョコレート嚢胞の症状は、以下の通りです。
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子宮内膜症と同様に、不妊につながる危険性があるので、症状が当てはまる女性は速やかに婦人科を受診してください。
オーガズム後症候群
オナニーや性行為によってオーガズムを迎えたときに痛みを感じるようなら、オーガズム後症候群の可能性があります。
オーガズム後症候群とは、オーガズムに達した後に自律神経が乱れたり、筋肉の収縮が起きたりすることで痛みを感じる病気のことです。
オナニー後の腹痛だけでなく、ぐったりとした倦怠感があったり、頭痛がしたりする場合は、オーガズム後症候群かもしれません。
ただし、オーガズム後症候群は症状がそれほど長引かない傾向があります。
時間が経つにつれて、痛みが軽くなることが多いです。
性感染症
「クラミジア感染症」や「淋菌感染症」といった性感染症にかかると、オーガズム後にお腹が痛くなることがあります。
性感染症のせいで腹痛が起こるときは、「骨盤内腹膜炎」を併発している可能性があります。
とくに、不特定多数の人と性交渉をしている女性は注意が必要です。
心当たりのある人は、婦人科を受診することを検討しましょう。
子宮がん
子宮がんにかかっていると、オナニー後やオーガズムを迎えた後に限らず、普段からお腹の痛みを感じることがあるようです。
お腹が痛くなるだけでなく、おりものが水っぽくなったり、おりものがたくさん出るようになったりすることもあります。
不正出血をすることもあるので、そういった異変があるときは早急に婦人科を受診しましょう。
オナニー後の腹痛を改善する方法
オナニーした後の腹痛を軽減させたいのなら、自分の体調をきちんと把握したり、病院を受診したりする必要があります。
最後に、オナニー後の腹痛を改善する方法について解説します。
オナニーに伴う痛みに悩んでいる女性は、ぜひ参考にしてください。
排卵期をきちんと把握する
オナニー後の腹痛を改善したいのなら、自身の排卵期をきちんと把握しましょう。
排卵期のオナニーを避けることで、痛みや勘違いといったトラブルを避けることができます。
基礎体温を記録したり、月経を管理するアプリを活用したりして、自分の体のことをしっかりと管理しましょう。
便秘を解消する
便秘を解消するのも、オナニー後の腹痛を改善するのに役立ちます。
便秘の症状を改善すれば、腸内のガスや便が骨盤や子宮を圧迫することによって起こる痛みを軽減することができます。
普段の食生活に気をつけて、水分や食物繊維を十分に摂取するようにしてください。
また、定期的な運動も便秘の解消には効果的です。
デスクワークの多い女性は運動不足になりやすいので、日常的に適度な運動を心がけるようにしましょう。
婦人科を受診する
排卵期の把握や便秘の解消といった、日常的にできる対策をしても効果がない場合は、なるべく早く婦人科を受診しましょう。
オナニー後の腹痛を放っておくと、痛みがひどくなったり、病気が進行したりする可能性があります。
また、病気が悪化すると、不妊につながる恐れもあります。
少しでも不安や違和感があったら、恥ずかしがらずに婦人科を受診してください。
オナニー後の腹痛には何かしらの原因がある

オナニーした後に、お腹が痛くなってしまう女性は少なくありません。
「もしかして病気なのかな」と不安になってしまうこともあるでしょう。
オナニー後の腹痛には、さまざまな原因が考えられます。
子宮の収縮によって痛みが起こっていたり、激しいオナニーによって膣内が傷ついていたりする可能性があります。
また、気づかないうちに「子宮内膜症」や「卵巣チョコレート嚢胞」といった婦人科系の疾患を抱えている場合もあるでしょう。
オナニー後の痛みを改善したいのなら、まずは生理や便秘といった自分の体調をきちんと把握するようにしてください。
それでも痛みが軽減されなかったり、病気の不安があったりするときは、怖がらずに婦人科を受診してみましょう。